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    ※韓国ドラマレビューブログ『若葉マークの韓国ドラマ日記』の別館になりました。それにともない「キリン」改め「マカ」でHNを統一いたします。
    ※お初の方は、まずカテゴリの『お断り&注意』をご一読ください

    ■1/7…
    대미CP更新しました。遅くなってゴメンなさい&今年もよろしくお願いします。

    ■この下に「創作BGM」として好きなK-POPを紹介しています。
    他サイトに飛びます。音量注意
    Sorry, Sorry Answer BY Super Junior
    ----------
    元の曲よりこっちが好き。今年は彼らの全員の名前を覚えることができるでしょうか:D


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The Man I Love(1)
2009 / 04 / 12 ( Sun )
 子供は正直だ。
 「カウルせんせい?!あのねぇ。僕大きくなったらミヨンと結婚するんだー!」
 今日も私の前で、将来を誓う幼稚園児カップルが一組。
 「ね?!ミヨン」
 「ね?!ユンソク」
 小さな新郎新婦は白いすべすべの頬っぺたを合わせて、自慢げにこちらを見るので笑ってしまう。
 「あれ?ミヨン。体操のお兄さんは?一昨日はお兄さんのお嫁さんになるって言ってなかった??」
 体操のお兄さんというのは、毎週水曜にリズム体操を教えにくる先生のことだ。
 「せんせ!」
 ミヨンはぎょっとしたように目を丸くしてから「シーッ」と人差し指を唇に当てた。それから今彼、ユンソクに「誤解しないでね」なんて言っている。
 女の子は、小さくてもちゃんと女。
 だけど当の彼氏はもう、将来の誓いよりも目の前にある粘土のかたまりをどうしようかということで頭がいっぱいのようだ。ミヨンが可愛く彼の袖を引っ張るが、それも効果なし。粘土を平らに伸ばす作業に一生懸命でちっとも聞いていない。
 「ユンソク、女の子の話はちゃんと聞いてあげなくちゃ」
 カウルのそんなありがたい忠告もどこ吹く風で、ユンソクは言った。
 「カウルせんせ。もっと粘土ちょーだい」



 「カウルちゃん、そこのバケツの水替えてくれるかな」
 イジョンがろくろに視線を落としたまま言った。
 「あ、はい」
 言われるままに足元にあったバケツを流しへ運んだ。
 濁った水を流しに勢いよく捨てると、水がたまるのを待つ間に振り返ってみる。彼は少しも変わらない姿勢で器の背を高くしている最中だった。
 あれって難しいんだよね。
 カウルは以前少しだけ陶芸を習ったときのことを思い出した。
 電動ろくろを使わずにやっても思うように高さを出すことができなかったのに、今イジョンが作っているのはずい分大きな器だ。高さからして花器だろうか。
 それにしてもすごい集中力で、カウルが工房に来てからもう1時間は立つのに、彼はずっと同じ姿勢でいる。
 いつのまにバケツからシンクに水が溢れ出ていた。急いで蛇口を締めてまた重いバケツを運ぶ。
 水がたぷたぷと揺れて、そのたびに腕も震えた。
 こうやって力仕事を頼んでくれるような、そんな気安さが嬉しいと親友に話したら笑われたけれど、それでもカウルは今の2人の関係が好きだった。
 カウルがバケツを置くと、イジョンは「もう済むから待ってて」とやっぱり目は器を見たままで言った。それから糸の両端に木の持ち手がついたような道具で、器用にろくろから器を切り離した。

 思わず感嘆の息をもらしたカウルを見て、イジョンは微笑んだ。
 「これどうかな」
 「個展用ですか?」
 イジョンはカウルの質問に頷きながら立ち上がり、視点を変えてまた器を見る。
 「帰国して初めての展示だから、正直言うちょっとプレッシャーでさ」
 彼はそう言うけれど、多分自信があるのだとカウルは思った。そういう目をしている。
 「メインの大鉢はもう搬入したんだけど、なんかもう1つパンチの効いたやつが欲しくて」
 「先輩、これって花瓶ですか?」
 「うん、どう?」
 カウルは少し考える。こんなふうに器について意見を求められたとき、彼女にできることはたった一つ。素直に思ったことを言う。それだけだ。
 「…桜を活けたい感じ、です」
 「桜?」
 意外だという顔でイジョンが繰り返した。
 「枝ごと、無造作な感じで活けたら素敵かなー…って。あ、でもそんな展示の仕方ありませんよね。器を見てもらわなきゃいけないのに」
 そもそも器自体が芸術なのだから、実際に使うのものではないのかもしれない。見当違いのことを言ったような気がしてカウルは取り繕ったが、イジョンは黙ってなにかを考えている。そして「それ、いいかもしれない」と呟くように言った。





 翌日の休み、カウルは久々にジャンディと会った。電話はしょっちゅうでもお互い忙しい身でゆっくり会えるのは月に一度ほどになってしまっていた。
 「で?結婚の話はすすんだの?」
 「んーと。全然」
 確か先月会ったときもジャンディはそう言った。カウルはコーヒーのカップを置いた。
 「もう反対があるわけじゃなし、なにしてんのよ」
 「…なにって。私もク・ジュンピョも忙しくてさ。ホント、私がやっとの休みかと思ったらアイツは香港やらニューヨークやら、この間なんて電話したらどこにいたと思う?ドバイよドバイ」
 大げさに目を丸くして言ってみせるジャンディは相変わらずで、カウルは呆れて笑った。
 この子が神話グループの奥様になるんだから、世間が騒ぐのも無理はない。ただカウルには2人が一緒にいるのが当然に思えていたし、親友の相手にはあの彼しか考えられない。
 「ジャンディ、お医者さんになるのも大事だけど、ジュンピョ先輩だって大事なんだからね。2人で忙しがってても始まらないんだから少しずつ譲って、ちゃんと会って、話ししなきゃダメだよ」
 それで早く結婚式に呼んでよとカウルが言うと、ジャンディはなんだか意味深な笑いを浮かべた。
 「なによ」
 「そっちの招待状のが早く届いたりして」
 はじめはジャンディの言う意味が分からなかったが、「そっち」が自分とイジョンのことを言っているのだと思い当たって、カウルは目を白黒させた。
 「な、ななに言って!ありえないし!」
 「え??」
 親友の疑わしげな目に、さらに激しく否定する。
 「私たちは全然そんなんじゃないし!」
 「そんなんじゃないなら何よ。工房でデートしてるんでしょ?イジョン先輩から電話もくれるんでしょ?」
 「…それは、まぁそうだけど。でも工房で会うのはデートなんかじゃないよ」
 カウルがそういう気持ちで彼のそばにいたとしても、イジョンがどうかは分からない。
 「そうなの?」
 少し心配顔になる親友に、カウルは言う。
 「私は、もちろん好きだけど…私が思うように先輩も好きでいてくれてるのかは分かんない」

















~~~~~~~~~~~~~~~~~
短編と同じ題名ですが、関係はないと思ってくださいませ。
短編のタイトルかえようかな…




テーマ:韓国ドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ - カテゴリー:The Man I Love

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