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    ※韓国ドラマレビューブログ『若葉マークの韓国ドラマ日記』の別館になりました。それにともない「キリン」改め「マカ」でHNを統一いたします。
    ※お初の方は、まずカテゴリの『お断り&注意』をご一読ください

    ■1/7…
    대미CP更新しました。遅くなってゴメンなさい&今年もよろしくお願いします。

    ■この下に「創作BGM」として好きなK-POPを紹介しています。
    他サイトに飛びます。音量注意
    Sorry, Sorry Answer BY Super Junior
    ----------
    元の曲よりこっちが好き。今年は彼らの全員の名前を覚えることができるでしょうか:D


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The Twelfth of Never(2)
2008 / 12 / 22 ( Mon )
「ね、シン君またすねちゃったかな」
「急ぎましょう、妃宮様」
 チェ尚宮は表情を変えずに言った。


…それは、殿下がすねてる可能性大ってことね。

 私は長い廊下を少し早足で歩いた。宮の色鮮やかな天井や壁、敷居までもがなつかしくて、本当はいちいち撫でたりさすったりしたいくらいだった。でも今は。
「急がなきゃね」 
 私は誰に言うでもなく呟いた。

 もしかしたらパティオのソファのとこで待っててくれるかも。そう思いつつ白亜の洋館に入る。これもまた懐かしい丸い形の天井と、置物達。でもそこに人の気配はなかった。
「チェ尚宮オンニ。私またやっちゃったかな」
「殿下はそんなお心の狭い方ではありません…と思いますが念のため、遅くなられたことは謝られた方がよろしいかと」
「そうする」

 私はそーっと、シンの部屋のドアを開けた。チェ尚宮は「御用があればお呼びください」と言い、その場を去った。
「シンくーん」
 返事がないのでもう1度呼んで、部屋に入った。
「シンくーん?」
 天井の高いこの部屋で、私が呼ぶ彼の名前はこんなふうに響くんだった。そう思うと心臓がぎゅうっとなった。

 それにしても静かだ。私はシン君の姿を探して彼の寝室をのぞいた。
「シン君?」



…寝てる。

 ベッドの上でちょっと寒そうに背中を丸めているシンは、小さな寝息をたてていた。私は彼を起こさないよう、ベッドの端、彼の足の方に座った。

待ちくたびれちゃった?

 私は寝顔を観察することにした。後で怒られてもいーやと思う。誰にも邪魔されず静かに見つめたかったのだ。
 長い足がなんだか邪魔そうだ。猫背になった背中がなんだか寂しそう。胸の前で組まれた腕もやっぱり邪魔そうで、少し寒そう。大きな責任を負っている肩が、今はなんだか小さい。
 
 白い枕に落ちる彼の横顔の影さえもくっきりと美しくて、私は自分がこれまでいろんなことをためらってきたな、と思う。今も触れていいのかどうか、迷っている。
 
シン君。
 
 心の中で呼んでみる。形の良い眉がピクリと動いて、返事をした。
 目を覚ましたのかと思ったが、そうではなかったようだ。
 そっと、彼のまぶたの上に落ちた前髪を指ですくってやると、指先がほんの少し額にふれた。温かい。
 なんだろう。伝えたいことがたくさんあるのに、どれも上手く言葉にできそうにない。だから私はいつも、大切なその名前を呼ぶ。いろんな気持ちを込めて。
「シン君」
 ゆっくりと目を開いて、シンは眩しそうに目を細めた。眠そうな目。
「…戻ったのか」
「うん。ごめん、遅くなっちゃった」
 シンは肘をついて体を起こすと、思い出したように「遅い」と言ったが、怒っているようではなかった。 まだどこか夢を見ているようなぼんやりとした顔が、ゆっくりとこちらに向く。
「今何時」
「時間?えっとね…」
 私は腕時計を見た。
「7時10分。おなかすいたね」
 シンはコクリと頷く。
「尚宮オンニ呼んでご飯にしてもらおうか」
 今度はゆるゆると首を横に振りながら「まだいい」と言った。
「シン君寝ぼけてる?子供みたい」
「…久しぶりに良く寝た気がする」
「そんなに忙しかったの?」
「いや、睡眠時間はあったが」
 眠れなかったんだと続けて、シンはあくびを噛みころした。
「なに?夢に愛しの妃宮が出てきちゃった?」
「図々しい」
 私の冗談をばっさりと切り捨てたくせに、薄く笑みを浮かべて。「まぁ、それもある」と前言撤回したりする。相変わらず掴みどころがなくて、分かり辛い。でもそんなところもいい。
 なんて、私はそんなことを考えて1人でにやにやしていたらしい。
「人を待たせておいて、ニヤニヤするな」
「それはさっき謝ったでしょ。ごめん。おばあさまとお話してたら、楽しくて」
 シンは思い出したように言った。
「ここの改築の件聞いたんだろ?どう思う」
「え、うん。まぁ、その、ね」
 やっぱりこの話題になると、そんな意味のない言葉しか出ない私だ。
「…お前がイヤなら仕方ないし、もう少し先延ばしにもできるぞ」
 思いがけない言葉に、顔を上げるとシンの優しい瞳と視線がぶつかった。
 

「でも俺はお前が隣にいてくれたら、きっとよく眠れる」













~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次が甘くなる予定ですが。更新はちょっと遅くなるかも、です。


テーマ:韓国ドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ - カテゴリー:The Twelfth of Never

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コメント
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ふにゅ~!!チェギョン遅いよ~!!シン君だけじゃなくサイトの皆も思ってましたよ~甘甘特大でお願いします。(^_-)-☆
by: 美優 * - * URL * 2008/12/22 * 15:28 [ 編集] | top↑
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