FC2ブログ


全件表示TopRSSAdmin
information
    ※韓国ドラマレビューブログ『若葉マークの韓国ドラマ日記』の別館になりました。それにともない「キリン」改め「マカ」でHNを統一いたします。
    ※お初の方は、まずカテゴリの『お断り&注意』をご一読ください

    ■1/7…
    대미CP更新しました。遅くなってゴメンなさい&今年もよろしくお願いします。

    ■この下に「創作BGM」として好きなK-POPを紹介しています。
    他サイトに飛びます。音量注意
    Sorry, Sorry Answer BY Super Junior
    ----------
    元の曲よりこっちが好き。今年は彼らの全員の名前を覚えることができるでしょうか:D


スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


-- : -- : -- | | page top↑
The Twelfth of Never(1)
2008 / 12 / 18 ( Thu )
 「ただ今帰りました」
 チェギョンがすでに赤い目をまた潤ませて陛下に言った時、僕は自分もまた泣きそうになった。それを隣に座る太皇太后様に悟られないよう、そっと深呼吸をしてみる。

 「妃宮、もう泣いてしまったのね」
 言いながら、陛下が「よしよし」と子供をあやすようにチェギョンの頭を撫でた。それを皮切りに皆がチェギョンにおかえりを言い、いよいよ涙の堤防が決壊したチェギョンが、おばあさまに抱きついて大泣きを始めるまで、そう時間はかからなかった。
 僕はそれをただ見ていた。
 とても満足で、幸福で。家族の輪がようやく満たされた円を描いたと、そう思った。

 そのうち陛下付きの内官が「次の公務の時間が…」と言い、その場がお開きになるまでは小1時間ほどだっただろうか。ようやく泣き止んだチェギョンの背中を、お残りになったおばあさまがポンポンと優しく叩いていたが、ふいに思いついたように言った。
 
 「妃宮、見てもらいたいものがあるのだった」
 「…?」
 チェギョンは真っ赤な目の下を、ティッシュで吹きながら首を傾げた。
 「シン、私から見せてもいいだろう?」
 「え?ええ」
 一瞬考えたがすぐになんのことか思い当たって、僕は頷いた。
 チェギョンもそうだが、おばあさまも子供のようで、いつまでたっても可愛い。晴れがましい役目が大好きだ。
 「私の宮に置いてあるから、一緒に行こうではないか」
 おばあさまは善は急げとばかりにチェギョンの手をひいた。チェギョンはというと、僕に視線を送って、相変わらず首を傾げている。
 いいから行って来い、そういうつもりで目配せしたがおばあさまはそれを誤解して、言う。
 「シン、そんなに心配しなくともすぐに妃宮は帰してやる」
 僕は笑って「はい」と答えた。


 東宮殿に戻る途中、コン内官が言った。
 「殿下、太皇太后様が妃宮様にお見せになるというのは、東宮殿の改修案でしょうか」
 「そうだろうな」
 「妃宮様のお喜びになるお顔が目に浮かびます」
 「そう思うか?」
 「もちろんでございます。皆様お2人のお子様を待ち望んでおられますし…」
 「内官、その話を妃宮の前でするなよ」
 僕が釘を刺すと、コン内官は「これは、差し出がましいことを申しました」と大げさに頭を下げた。

 東宮殿の改修案、というのはチェギョンの帰国が決まる少し前に陛下が提案したことだった。おばあさまはすぐに乗り気になって、あっという間に設計士が図面を引いた。その中身は…というと。
 まぁ、要するに。
 つまるところは。

 「やっぱり夫婦の寝室は一緒じゃないとダメよ」
 「へミョンもそう思うか?」
 「当たり前よ。ねぇ、シン」
 返事に困ったのは、言うまでもない。
 
 改修案とはつまり、そういうことだった。中央のパティオは構造上無くせないので、今の僕の部屋が寝室になる予定だった。
 物心ついた頃から見上げていたこの天井も、もうすぐチェギョンが選んだ色に変わるだろうし、彼女の鏡台やタンス、ミシンなんかも運び込まれて少々手狭になるかもしれない。

 でも、まぁそれもいいか。

 そんなふうに思える自分が、好きだった。妥協も悪いことではない。そんな自分の変化を受け入れることができるようになったのは、きっと喜ぶべきことだ。

 そんなことを考えながらサイドテーブルに置いていた携帯電話の時計表示を見た。おかしなもので、チェギョンを中庭で見つけてからは、はじめての時間確認だった。
 「遅いな」
 設計図を見るだけでなく、おそらくチェギョンのマカオ土産話にでも花が咲いているのだろう…と物分りの良い僕ではある。
 
 あるが。
 「まったく、夫はほったらかしか」
 さっきまでチェギョンが戻ったことに満足していた心が、もう欲深くなってしまった。
 もっと近くに。できればずっとくっいていたい。
 
 …なんて言えるはずもないけれど。













~~~~~~~~~~~~~~~~~
タイトルは…英語の有名な表現、慣用句みたいなものです。
意味は今言っちゃうと(私が)面白くないので、最終話で書こうかな。別にそんなに深い意味はないけどね。上手く説明もできなそうだけどね。
それにしてもシンの一人称は…「僕」でいいのだろうか。「俺」にもなんか違和感があるし。韓国語には「俺」「僕」使い分けないよねぇ。



テーマ:韓国ドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ - カテゴリー:The Twelfth of Never

21 : 20 : 02 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
<<The Twelfth of Never(2) | ホーム | 夕方の雨(あとがき)>>
コメント
--待ってました!!--

きりんさん こんばんは。
続きのお話が始まりましたね。楽しみにしていました。
チェギョンが宮にやっと帰ってきたと思ったら
皇太后様に連れて行かれちゃって シン君たらちょっと
さみしそうですね。
これから二人の生活が始まるのが楽しみです。
どんなことが 起こるのかなぁ!
明日も 続きまっていま~す。
by: かぐら * - * URL * 2008/12/18 * 22:26 [ 編集] | top↑
--はじまりましたね--

キリンさんおはようございます。

待ってました。いよいよ始まりましたね。
チェギョンはやっぱり、人気者です。でも大皇太后様に、とられちゃってシン君かわいそうですね。また迎えに行きますか?
シン君の一人称、その時々によって変わってもいいような。
でも相手によって変えるのは、キリンさんにとっても面倒ですよね。韓国語だと確かに楽ですけどね。
by: fu-tan * - * URL * 2008/12/19 * 10:25 [ 編集] | top↑
----

シン連載ですね~楽しみに待ってました~!!!!ワクワク(*^_^*) シン君がんば(^_-)-☆キリンさんガンバ!
(本当に本当に楽しみなんです~)長~~くお付き合いしたいので 無理をせずに=がんばってくださいね?って文章オカシか?とにかくキリンさんに一目ぼれ状態です。ワクドキですから~
by: 美優 * - * URL * 2008/12/20 * 11:05 [ 編集] | top↑
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://kirinnnn.blog8.fc2.com/tb.php/15-0326baff
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。